潜水漁業(読み)センスイギョギョウ

デジタル大辞泉 「潜水漁業」の意味・読み・例文・類語

せんすい‐ぎょぎょう〔‐ギヨゲフ〕【潜水漁業】

潜水して魚介類を捕る漁業。素もぐり、または潜水具を使用する。

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精選版 日本国語大辞典 「潜水漁業」の意味・読み・例文・類語

せんすい‐ぎょぎょう‥ギョゲフ【潜水漁業】

  1. 〘 名詞 〙 海女(あま)などが水中水底にもぐり魚介類・海藻類を採取する漁業。素(す)もぐりと潜水器具を使う機械もぐりとがある。

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改訂新版 世界大百科事典 「潜水漁業」の意味・わかりやすい解説

潜水漁業 (せんすいぎょぎょう)

海中に潜って操業する漁業の意で,日本にはアマあるいはカヅキとよばれる伝統的な漁民がいる。アマには,男である海士と女である海女がいるが,かつては男女とも腰巻やふんどしなど,わずかな布を身につけただけの裸同様の姿で海に潜り,テングサ,ワカメ,コンブなどの海藻や,アワビ,サザエ,ウニなどの貝類などを,イソガネやカマなどの爬具を用いて採った。男アマである海士は,このほか,〈もり〉や〈やす〉などを使った魚の潜り突きを行うことも多かった。アマは潜水の際に眼鏡や分銅を用いるが,はやく浮きあがるために,船からさげた綱を用いることも多い。アマは家族単位,仲間単位の集団で漁に従事するが,それぞれのイソバ(採集場)は他人に秘密とされ,オベネヤ,ジョンバなどとよばれ,他のアマは近づくのを遠慮した。イソバを求めてかつては広範囲に移動し,そのまま定住したと伝えるムラが,西日本には各地に存在する。
海人あま
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