潤筆(読み)ジュンピツ

デジタル大辞泉 「潤筆」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐ぴつ【潤筆】

《筆をぬらす意から》書や絵をかくこと。

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精選版 日本国語大辞典 「潤筆」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐ぴつ【潤筆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 筆で書画などをかくこと。
    1. [初出の実例]「近曾特賜号両人潤筆之余慶賀酒云々」(出典実隆公記‐永正六年(1509)九月七日)
    2. [その他の文献]〔隋書‐鄭訳伝〕
  3. じゅんぴつりょう(潤筆料)」の略。
    1. [初出の実例]「ここらにも人の為に物をかいて礼をとることを潤筆と云ぞ」(出典:玉塵抄(1563)三八)
    2. [その他の文献]〔宋史‐王禹偁伝〕
  4. 水墨画技法の一つ。墨をたっぷり筆に染みこませて描く技法。
    1. [初出の実例]「畢に此大団円に終焉を示す長譚(ながものがたり)常磐の色を潤筆(ジュンピツ)に猶染脱し」(出典:鳥追阿松海上新話(1878)〈久保田彦作〉)
    2. 「近景や遠景を表わす渇筆と潤筆の使い分け」(出典:真贋の森(1958)〈松本清張〉八)

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普及版 字通 「潤筆」の読み・字形・画数・意味

【潤筆】じゆんぴつ

書画をかく。その謝礼。〔帰田録、二〕(襄)、に余が爲に集古目序を書し、石にす。其の字尤も勁、~余、鼠鬚(そしゆ)栗尾筆、銅筆格、大小、惠山泉等の物を以て潤筆と爲す。君大いに笑ひて、以て太(はなは)だにして俗ならずと爲す。

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