水の濁りの程度,すなわち濁度を測定する装置。濁り度計,比濁計などとも呼ばれる。濁度の単位はカオリン(白陶土)1mgが蒸留水1l中に懸濁しているときを濁度1°と定めている(カオリン度)。ほかにより高精度の単位としてはホルマジン標準液(硫酸ヒドラジニウムおよびヘキサメチレンテトラミンをそれぞれ所定の濃度の水溶液にし,よく混合したのち約25℃で24時間放置したもの)によるホルマジン度も用いられている。測定は試料液の濁度に近いいくつかの濁度をもつ標準液を調製しておき,これらとの比較によって行うのが一般である。測定を行う場所により,また濁度の大小によって異なった測定方法があり,装置もそれにより異なり,そして得られる結果も必ずしも一致しない。濁度が1°以下から100°程度までは比色管を用い目視で試験する方法(視覚濁度),光電比色計を用い透過光の強度を測定する方法(透過光濁度),同じく散乱光の強度を測定する方法(散乱光濁度),散乱光強度と透過光強度の比を取る方法(積分球濁度)などを使い分ける。濁度が100°以上では透視度計を用いて,底面に置いた白色板上の標識が見えなくなるまで試料液を注ぎ,標準液についても同様の操作を行い,その高さを比較する。近年は産業排水などの監視用に連続測定可能な自動濁度測定装置が開発,使用されている。
→比色計
執筆者:大場 信英
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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