比色計(読み)ひしょくけい(英語表記)colorimeter

翻訳|colorimeter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

比色計
ひしょくけい
colorimeter

ある色調または波長吸収の強さを調べる装置。光学器械の発達する以前には,視覚により吸収の強さの大小を決定する視覚法が用いられていたが,現在ではその強さを光電池光電管光電子増倍管などを用いて電気的に計測し,記録する。この光電的な分光分析装置は,光源部,波長選択部,試料室,測定部から成り,このうち波長選択部にフィルタを用いるものを光電比色計,プリズム回折格子を用いるものを光電分光光度計という。

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百科事典マイペディアの解説

比色計【ひしょくけい】

比色分析に用いる装置で,液層の厚さを加減して透過光による色の濃さを比較するために用いる。単色光として比色するためプリズムとフィルターを組み合わせたもの,さらに光電管などを用いて測光する光電比色計もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひしょくけい【比色計 colorimeter】

物質による光の吸収を利用して,溶液中に溶解している物質の定量分析を行う装置。溶液に入射する光が単色の平行光で,液中での光の散乱がなく(吸収はあるが透明である),また溶液の濃度が変化しても吸収物質の解離や会合の平衡の移動がないときは,次のランバート=ベールの法則が成り立つ。 ln(I0/I)=αlcすなわち,溶液の層に入射する光の強度I0と,透過後の光の強度Iとの比(透過率の逆数)の対数は,液層の厚さl,溶液の濃度c,吸収係数αの積に等しい。

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大辞林 第三版の解説

ひしょくけい【比色計】

肉眼または光電的な方法による比色分析に用いられるガラスまたはプラスチック製の器具。試験溶液の液層の厚さを加減して標準溶液の色の濃さと等しくなる点を求め、その液層の厚さから濃度を定量する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

比色計
ひしょくけい
colorimeter

溶液の色の濃さによって物質を定量する分析方法を比色分析といい、このために用いる光電光度計を比色計または光電比色計とよぶ。フィルターやモノクロメーターと組み合わせて特定の波長における吸光度を測定するもので、対象物質による試料の着色または試料に試薬を加えたときの着色など、一般に呈色反応を利用した溶液の分析に用いられる。目盛り校正には、規格などに規定された標準溶液または標準光学フィルターが用いられる。[三井清人]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ひしょく‐けい【比色計】

〘名〙 比色分析に用いられる装置。比色しようとする試料溶液の容器は主としてガラスでできており、通過する可視光線の吸収現象を分析に利用するもの。

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