精選版 日本国語大辞典 「灰汁抜」の意味・読み・例文・類語 あく‐ぬけ【灰汁抜】 〘 名詞 〙① 野菜などのあくがぬけること。② 気性が、いやみがなく、さっぱりしていること。また、気性、容姿、腕前、行動などが、都会化してやぼくさくなくなること。洗練されること。あかぬけていること。[初出の実例]「としごろ三十四五、あくぬけのした人物ながら」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二)③ 遊女が梅毒にかかって、なおること。④ 相場が下がる悪材料が出尽くして、だんだん上がる傾向を示すこと。〔取引所用語字彙(1917)〕 あく‐ぬき【灰汁抜】 〘 名詞 〙 野菜や果物などのしぶみ・えぐみなどを抜きとること。[初出の実例]「清(すまし)の方が好いだろうと思って、あくぬきをして拵(こしら)へたのさ」(出典:生(1908)〈田山花袋〉一二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例