烏龍茶(読み)ウーロンちゃ

精選版 日本国語大辞典 「烏龍茶」の意味・読み・例文・類語

ウーロン‐ちゃ【烏龍茶】

  1. 〘 名詞 〙 緑茶紅茶との中間に位置する中国産の茶。茶の生葉を半発酵させ、釜煎(かまい)りをしてよくもんだ後、乾燥させる。
    1. [初出の実例]「瓦斯の暖炉に火が燃える ウウロン茶、風、細い夕月」(出典:道程(1914)〈高村光太郎〉或る宵)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

飲み物がわかる辞典 「烏龍茶」の解説

ウーロンちゃ【烏龍茶】


中国茶の一種で、半発酵茶。茶の葉を摘採後、萎(しお)れさせ、葉を擦り合わせるようにゆすって発酵を促し、ほどよいところで釜で煎って加熱して発酵を止め、揉捻(じゅうねん)して乾燥させたもの。擦り合わせることで葉の外縁部に傷がつき、酸化酵素外部の空気に触れ、酸化して褐色に変色した部分と緑色の残った部分が混在する状態まで進行したら発酵を止める。揉捻の際、布で包んで転がしながらねじるようにして強く揉み、茶葉を小さな球状にまとめる工程(包揉、団揉)が製法上の大きな特徴。香り高く、まろやかな味わい。◇茶葉が烏(からす)のように黒く、また曲がりくねった形状が龍に似ることから。「青茶(チンチャー)」ともいう。

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