精選版 日本国語大辞典 「無有」の意味・読み・例文・類語 む‐う【無有】 〘 名詞 〙① ないこととあること。無と有。有無(うむ)。[初出の実例]「布施物を二つにおし切、大海へさらりさらりとなげ、無有も無もなふしていぬるに」(出典:狂言記・布施無経(1730))② 無いこと。→むゆう(無有)。[初出の実例]「無有(ムウ)の誣言を搆へて人を陥ゐれんとするのみ」(出典:露団々(1889)〈幸田露伴〉一九) む‐ゆう‥イウ【無有】 〘 名詞 〙① ( 「有ること無し」の意で ) 実際に存在しないこと。特に、道家で、それ自身の定形をもたぬ水をさし、あらゆる形に順応するところから、道家の理想とする無作為の生き方の象徴とする。〔哲学字彙(1881)〕 〔老子‐四三〕② ⇒むう(無有) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例