熏習(読み)くんじゅう(その他表記)vāsanā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熏習」の意味・わかりやすい解説

熏習
くんじゅう
vāsanā

仏教用語。たとえば,香料衣服を一緒に置くと,その香りが衣服に移り,衣服にもともとなかった香りが残るように,あるものの性質が他のものに移行することをいう。この場合,衣服に残った香りに相当するものを習気 (じっけ) または種子 (しゅうじ) という。この考え方は,外界物質と人間の心とが日常互いに熏習し合うとする経量部の色心互熏説に内含されている。大乗仏教唯識説では,身体的行動言語のうえでの行動,精神的な思考のすべてのものが阿頼耶識に種子を残すという。

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