デジタル大辞泉
「熱雑音」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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熱雑音
ねつざつおん
thermal noise
導体中の電子は熱によって不規則な運動をしているので,その両端には動揺した電圧が現れる。これを熱雑音と呼ぶ。 H.ナイキストは,その性質について次のことを示した。開放した導体の絶対温度を T ,抵抗を R とすると,その両端に発生する雑音電圧 v の2乗平均は周波数 f に対して一様に分布しており (白色雑音) ,f と f+Δf との間にある熱雑音電圧は,
の平方根である ( kB はボルツマン定数を表わす) 。また,その導体を短絡すれば
の平方根に等しい熱雑音電流が流れる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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熱雑音
ねつざつおん
電気的な雑音の一つ。抵抗体の内部では電気伝導を担っている電子などのキャリアが、不規則な熱運動をしており、そのために電圧・電流の統計的な揺らぎを生ずる。これを熱雑音といい、ジョンソン雑音、抵抗雑音ともいう。
[若井 登]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の熱雑音の言及
【雑音】より
…目的とする信号量をS,雑音量をNとして,S/Nを信号雑音比またはSN比という。熱雑音や不確定性原理によって生ずる量子雑音は,原理的に避けることができず,信号の検出の感度に原理的限界を与える。 雑音は,ラジオ受信機などの無線機や音響機器などではその発生原因により,雑音を内部雑音と外部雑音に分けている。…
※「熱雑音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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