片や(読み)カタヤ

デジタル大辞泉 「片や」の意味・読み・例文・類語

かた‐や【片や】

[連語]《「や」は間投助詞
相対するものの片一方は。「片やベテラン、片や新人
相撲で、取り組みに際し、行司が先に呼び上げるほう。後からの力士には「こなた」と言う。

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精選版 日本国語大辞典 「片や」の意味・読み・例文・類語

かた‐や【片や】

  1. 〘 連語 〙 ( 「や」は助詞 )
  2. 片一方は。
  3. 行司が力士を土俵上に呼び上げるときに言うことば。
    1. [初出の実例]「行司が両人を呼出すと、双方ともシコ踏みならして出て来た。カタヤみなの川カタヤ筑波嶺と来たな」(出典:落語・無学者論(1894)〈禽語楼小さん〉)

片やの補助注記

については「方屋」からとする説もある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「片や」の意味・わかりやすい解説

片や
かたや

相撲で東西両力士の名のりを呼び上げる行司のふれ。此方 (こなた) とともに用いる。三役以上の対戦と,十両最後の一番のみに使い,その場合,力士名はふた声。「かたや千代の富士,千代の富士,こなた大乃国,大乃国」のように呼び上げる。その他の対戦は「旭道山に,栃の和歌」というだけ。奇数日には東方から,偶数日には西方から呼び上げる。

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