かた‐づけ【片付】
- 〘 名詞 〙
- ① 散らばっている物などを一方へ寄せること。ごたごたしている物事をまとめること。整理すること。
- [初出の実例]「其形(なり)けりですまして、ちとお片付(カタヅケ)となった」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)二)
- 「天下太平に向て来たが、新政府はまだまだ跡の片付(カタヅケ)が容易な事でなくして」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉王政維新)
- ② 落ち着いてすましていること。
- [初出の実例]「おや今日は、とか、まアお揃ひでどちらへ、とか、うそにもその位なことをいふのが至当ぢゃアねえか。━それを乙う片づけの、いい間(ま)のふりに」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉向島)
- ③ =かりこみ(狩込)②
かた‐づき【片付】
- 〘 名詞 〙 他に付き添ったり、縁づいたりすること。また、身のふり方。
- [初出の実例]「此里を出給ふは御身のほまれと申、御一生のかたづき、何とか心得給ふ」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)京)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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