物集高量(読み)モズメ タカカズ

20世紀日本人名事典 「物集高量」の解説

物集 高量
モズメ タカカズ

大正・昭和期の国史学者



生年
明治12(1879)年4月3日

没年
昭和60(1985)年10月25日

出生地
東京・神田

別名
筆名=物集 悟水

学歴〔年〕
東京帝大文学部史学科〔明治38年〕卒

主な受賞名〔年〕
人間文化賞(東京作家クラブ)〔昭和51年〕

経歴
高名な国文学者で東京帝大教授だった高見長男として生まれた。明治38年東京帝大を卒業した翌年、第1回東京朝日新聞の懸賞小説に物集悟水のペンネームで「罪の命」を応募当選。同紙記者、教員などを経て、父親協力し「群書索引」「広文庫」を編集、出版。父親の死後、全国を行脚し、1万6百組を図書館や研究室に納めた。百歳を超えても著作活動に意欲を見せ「百歳は折り返し点」「百三歳、本日も晴天なり」などを出版した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「物集高量」の解説

物集高量 もずめ-たかかず

1879-1985 大正-昭和時代の国文学者。
明治12年4月3日生まれ。物集高見(たかみ)の長男。教員,新聞記者などをへて,父の「広文庫」編集(大正5年完成)に協力。同書は昭和51年に復刻され,高量の長寿とともに時の話題となった。昭和60年10月25日死去。106歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「百歳は折り返し点」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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