特定枠(読み)トクテイワク

デジタル大辞泉 「特定枠」の意味・読み・例文・類語

とくてい‐わく【特定枠】

参議院議員の比例代表制選挙における、候補者名簿内の枠組みの一つ。非拘束名簿式を基本としつつ、政党が優先的に当選する候補を指定する拘束名簿式の要素を加えたもの。平成30年(2018)に公職選挙法が改正され、令和元年(2019)の参院選から導入された。この枠の不使用や記載人数は各党の自由だが、記載された候補者は事務所設置や演説などの選挙活動をできない。
[補説]平成28年(2016)の参院選から鳥取島根徳島高知選挙区合区となったため、自民党が、選挙区に候補者を擁立しなかった県を地盤とする者を救済するために設けた制度とされる。

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共同通信ニュース用語解説 「特定枠」の解説

特定枠

参院選比例代表で得票順に当選が決まる「非拘束名簿式」の候補とは別枠で、得票数にかかわらず優先的に当選が決まる枠。政党などがあらかじめ指定する。特定枠候補への投票は政党などの得票とみなされる。候補者は知名度組織票がなくても当選できるが、個人の選挙運動は禁じられている。合区の選挙区から立候補できなかった候補者を救済する目的で自民党が導入を推進し、2019年参院選から実施。5人が利用して4人が当選した。今回は11人が使った。

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