犬塚池
いぬづかいけ
八幡の南部字名古にある大池で、西部は別所にまたがる。付近は石器や弥生式土器の散布地で犬塚式土器という県下弥生後期の標準遺跡となっている。
明治一三年(一八八〇)の「伊予国越智郡地誌」に「東西六町南北四町周囲二四町二間、堤長一町二八間、水門二ケ所、八幡、別所、馬越、日吉、別宮、石井、大新田、鳥生、郷、八町、中寺、徳重、新谷、松木、東村、喜田十六ケ村の用水源」とある。今治藩内では鹿児池と並ぶ大池で、同池の工事に引き続き寛政七年(一七九五)着工され、二三年後の文化一四年(一八一七)に完成した(「今治拾遺」今治史談会蔵)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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