20世紀日本人名事典 「犬田卯」の解説
犬田 卯
イヌタ シゲル
- 生年
- 明治24(1891)年8月23日
- 没年
- 昭和32(1957)年7月21日
- 出生地
- 茨城県稲敷郡牛久村(現・牛久市)
- 学歴〔年〕
- 相馬高小卒
- 経歴
- 高小卒業後、農業に従事しながら苦学をする。25歳で上京し、大正6年博文館に入社。11年頃から小説や評論を発表し、文学による農民解放をめざし、13年農民文芸研究会を結成。その後身である農民文芸会から昭和2年「農民」を創刊。以後、6年農民自治文化運動連盟、7年農民作家同盟を結成するなど、一貫して農民文学運動を推進した。10年牛久村に退く。主な作品に「土に生れて」「土にひそむ」「土にあえぐ」「土の芸術と土の生活」四連作、「農村」「地方」などがあり、没後の33年に「日本農民文学史」が刊行された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報