昭和・平成期の小説家,児童文学作家
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
小説家。奈良県生まれ。1919年(大正8)農民作家犬田卯(しげる)と結婚。夫婦で「土の芸術」を目ざして24年農民文芸研究会(27年、農民文芸会に改組)をつくる。以後、アナキズムや重農主義の立場から「農民自治」と「女性解放」運動の旗手となるが、戦争下の圧迫に抗しきれず35年(昭和10)茨城県牛久(うしく)沼のほとりに退く。第二次世界大戦後、『夜あけ朝あけ』(1954。毎日出版文化賞受賞)や『向い風』(1958)で再登場し、新しい農民作家として高い世評を受けるようになった。57年(昭和32)夫が病没しているが、その直後にまとめた夫婦共同の回想記『愛といのちと』も深い感動をよんだ。大作の『橋のない川』は、61年に第1部を出し、73年の第6部でいったん完結した。被差別者の人間的解放を願った大河小説であり、執筆には16年間を要した5000枚の大作であるが、20年後に第7部を刊行。ほかに『野づらは星あかり』(1978)、児童文学の作品に『みかん』(1952。小学館文学賞受賞)その他がある。
[古林 尚]
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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