狂夫(読み)きょうふ

精選版 日本国語大辞典 「狂夫」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ふ キャウ‥【狂夫】

〘名〙
正気を失った男。また、常軌を逸した様子の男。
日本紀略‐正暦五年(994)五月一六日「有小井、狂夫云、飲此水之者、可疾病者」 〔詩経‐斉風・東方未明〕
風雅に徹した人。風狂の士。狂仁。
※俳諧・鹿島紀行(1687)「狂夫のむかしもなつかしきままに、このあきかしまの山の月見んとおもひたつ事あり」
③ (放蕩者などの意) 女性が自分の夫をいう謙譲語
文華秀麗集(818)下・和滋内史秋月歌〈桑原腹赤〉「占募狂夫久従征、料知照劔独横行」 〔劉禹錫竹枝詞

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「狂夫」の読み・字形・画数・意味

【狂夫】きよう(きやう)ふ

狂人。〔漢書錯伝〕錯、上書して兵事を言ふ。~傳に曰く、狂夫の言も、擇ぶと。

字通「狂」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android