玉の台(読み)たまのうてな

精選版 日本国語大辞典 「玉の台」の意味・読み・例文・類語

たま【玉】 の 台(うてな)

① 玉で飾ったような美しい楼台。立派な御殿。特に、天帝宮殿にあるという楼台。また、宮中帝位をもいう。玉の宮。ぎょくだい
※竹取(9C末‐10C初)「葎(むぐら)はふ下にも年はへぬる身の何かは玉のうてなをも見む」
② 美しい極楽蓮台
太平記(14C後)三七「極楽の玉の台(ウテナ)蓮葉(はちすは)に我をいざなへゆらぐ玉の緒」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「玉の台」の意味・読み・例文・類語

たま‐の‐うてな【玉の台】

美しくりっぱな建物玉楼ぎょくろう。ぎょくだい。
「いづこかさして、とおもほしなせば、―も同じことなり」〈夕顔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android