玉の台(読み)タマノウテナ

デジタル大辞泉 「玉の台」の意味・読み・例文・類語

たま‐の‐うてな【玉の台】

美しくりっぱな建物玉楼ぎょくろう。ぎょくだい
「いづこかさして、とおもほしなせば、―も同じことなり」〈夕顔

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関連語 むぐら 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「玉の台」の意味・読み・例文・類語

たま【玉】 の 台(うてな)

  1. 玉で飾ったような美しい楼台。立派な御殿。特に、天帝宮殿にあるという楼台。また、宮中帝位をもいう。玉の宮。ぎょくだい。
    1. [初出の実例]「葎(むぐら)はふ下にも年はへぬる身の何かは玉のうてなをも見む」(出典竹取物語(9C末‐10C初))
  2. 美しい極楽蓮台
    1. [初出の実例]「極楽の玉の台(ウテナ)蓮葉(はちすは)に我をいざなへゆらぐ玉の緒」(出典:太平記(14C後)三七)

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