玉井宮(読み)たまいぐう

日本歴史地名大系 「玉井宮」の解説

玉井宮
たまいぐう

[現在地名]岡山市東山一丁目

みさお山南西の微高地、ひがし山頂上にある。法人名は玉井宮東照宮といい、祭神は彦火火出見命・豊玉比売命・玉依比売命・徳川家康、旧県社。以前は小串こぐし光明こうみよう崎にあったが、灯明が漁の妨げとなったので当地に移したといい、このときにまず御幣を後ろの山に建てたので、その山を幣建へいたて山とよんだと伝える(備前記)。天正一八年(一五九〇)一月二八日、宇喜多秀家は安住院とともに当社に禁制(黄薇古簡集)を与えている。正保三年(一六四六)に、池田光政が当地に東照宮を勧請したために、現在地の南方に移転、このときに幣建山を替地に賜ったともいう(吉備温故秘録・撮要録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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