玉女(読み)ギョクジョ

デジタル大辞泉 「玉女」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐じょ〔‐ヂヨ〕【玉女】

玉のように美しい女性。
七宝蓮花を生じ、一々の花の上に各七人の―あり」〈太平記・二四〉
仙女天女
仙人にはし。―には夫无し」〈今昔・一〇・九〉

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精選版 日本国語大辞典 「玉女」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐じょ ‥ヂョ【玉女】

[1] 〘名〙 (「玉」は美称)
① 玉のように美しい女。美女。美人。また、他人を敬ってその妻などをいう語。
往生要集(984‐985)大文六「一切火焔化為玉女。罪人遙見心生歓喜」 〔礼記‐祭統〕
② 仙女。天女。
※今昔(1120頃か)一〇「仙人には婦(め)无し。玉女には夫无し」 〔楚辞‐惜誓〕
[2] 陰陽道でまつる神の名。多願玉女、色星玉女、天皇玉女などがある。
太神宮諸雑事記(11C中か)一「天皇之御前に玉女坐。即放金光て宣」

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普及版 字通 「玉女」の読み・字形・画数・意味

【玉女】ぎよくじよ

天女。

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世界大百科事典(旧版)内の玉女の言及

【湘君・湘夫人】より

…湘君と湘夫人はこの2女神に比定されるが,一説には湘君は男神,湘夫人は女神で,2人は夫婦なのだともされる。現在の民間伝説では,湘君・湘夫人を天帝のもとを逃げ出し下界で夫婦となった金童と玉女だとしている。【小南 一郎】。…

※「玉女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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