生身天満宮(読み)いきみてんまんぐう

日本歴史地名大系 「生身天満宮」の解説

生身天満宮
いきみてんまんぐう

[現在地名]園部町美園町 宮ノ下

天神てんじん山麓鎮座祭神菅原道真。旧府社。中・近世には天神社・天神宮ともよばれ、もと西方の小向こむき山に鎮座していたが、小出氏の園部城築造ののち承応二年(一六五三)現在地に再建した。

社伝によると、道真の臣武部源蔵が、道真の大宰府だざいふ(現福岡県筑紫郡太宰府町)配流の際養育を託された子息慶能のために、一尺たらずの道真の木像を刻んで小祠に安置していたが、道真が九州で客死したのち改めて社としたという。そのため生身天満宮とよばれ、また園部周辺の氏神として尊信されたともいう。南丹波地方には菅原道真に関係する伝承が多いが、この辺り一帯を含む船井庄が室町時代北野きたの社領であったことにもよるものであろうか。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「生身天満宮」の解説

生身(いきみ)天満宮

京都府南丹市にある神社。祭神は菅原道真。901年、道真存命中の創祀と伝えられ、ここから日本最古の天満宮を称している。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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