産土山古墳(読み)うぶすなやまこふん

国指定史跡ガイドの解説

うぶすなやまこふん【産土山古墳】


京都府京丹後市丹後町竹野にある古墳。丹後半島の西海岸ほぼ中央、竹野川が日本海に注ぐ河口近くに位置し、山丘を利用した古墳時代中期の円墳である。石棺が発見されたことを機に発掘調査を行った結果、石棺は墳丘の中央部上辺に東西方向に主軸を置き、直接埋納した凝灰岩製で形状から「王者の棺」と呼ばれる長持ち形石棺で、内部には朱がほどこされていた。棺内には埴製(はにせい)の枕や四獣鏡(しじゅうきょう)、櫛(くし)、勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)、ガラス玉、鉄製大刀(たち)、鉄製剣、環頭鉄製刀子(とうす)、木弓などが、棺外からは鉄製品が発見された。これは丹後地域における大型円墳の典型例であり、数少ない長持ち形石棺が発見された点でも貴重である。発見直後に石棺の周囲が国の史跡に仮指定され、墳丘部分も含めて1957年(昭和32)に正式に指定されたが、墳丘の正確な範囲はこれまで発掘調査が実施されなかったため不明確だったことから確認調査を実施し、直径54mの円墳であることがわかった。この調査結果に基づき、1998年(平成10)に追加指定を受けた。北近畿タンゴ鉄道宮津線峰山駅から車で約20分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

新華社

中華人民共和国の国営通信社。新華通訊社が正式名称。 1931年延安で創立され,48年北京に移り,現在は政府国務院新聞総署の管轄下にある。特に文化大革命以後は重要度が高まり,党と政府の発表はここを通じて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android