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田中新兵衛 たなか しんべえ

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

田中新兵衛 たなか-しんべえ

1841-1863 幕末の武士。
天保(てんぽう)12年生まれ。薩摩(さつま)鹿児島藩士。薬種商の子とも船頭の子ともいわれる。示現流剣法の達人。文久2年京都におもむき,尊攘(そんじょう)派を弾圧した九条家家臣の島田左近を暗殺,「天誅(てんちゅう)」のはじめとなる。文久3年姉小路公知(きんとも)殺害の嫌疑でとらえられ,5月26日京都町奉行所で自刃した。23歳。名は雄平。

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朝日日本歴史人物事典の解説

田中新兵衛

没年:文久3.5.26(1863.7.11)
生年:天保12(1841)
幕末の薩摩(鹿児島)藩士。尊攘派の志士。薬種商の子とも船頭の子とも。安政6(1859)年の尊攘派の同盟脱藩の時に船の用意を依頼されたというから後者か。文久2(1862)年上洛,同年7月,前関白九条尚忠の臣島田左近を殺害。京における天誅のはじめである。翌3年5月,姉小路公知暗殺事件があった。これの容疑がかけられ逮捕され,審問を受ける前に京都町奉行所内で切腹。真犯人は未だに不明。この事件は司馬遼太郎の小説「人斬り」の素材のひとつになり,昭和44(1969)年五社英雄によって映画化されたとき,三島由紀夫田中新兵衛役,町奉行所内での切腹のシーンを演じた。ちなみに,三島が切腹自殺したのは翌45年11月25日。

(井上勲)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

たなかしんべえ【田中新兵衛】

?‐1863(文久3)
幕末の暗殺者。鹿児島城下の薬種商出身。薩摩藩誠忠組の森山新蔵に感化され,1862年(文久2)に脱藩上京し,尊攘派志士と交わる。同年7月20日に佐幕派の奸物とみた島田左近を暗殺して名をあげた。のち土佐勤王党にも加わる。翌年5月20日に尊攘派公卿姉小路公知が京都朔平門外で暗殺されたとき,その現場に残された刀から犯人の嫌疑をかけられ,捕らわれると自殺した。【高木 俊輔】

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