精選版 日本国語大辞典 「田実」の意味・読み・例文・類語
た‐の‐み【田実】
- 〘 名詞 〙
- ① 田で熟した稲の実。和歌では多く「頼み」にかけて用いる。たのむ。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「秋かぜにあふたのみこそかなしけれわが身むなしくなりぬとおもへば〈小野小町〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋五・八二二)
- ② 転じて、租税。
- ③ ( 「たのみ(田実)の祝い」の略 ) =たのむ(田実)の祝い①《 季語・秋 》
- [初出の実例]「はじめは田のみとてよねを折敷かはらけなどに入て人のもとへつかはしけるとかや」(出典:公事根源(1422頃)八月)