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田宮坊太郎 たみや ぼうたろう

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

田宮坊太郎 たみや-ぼうたろう

仇(あだ)討ち物の主人公
寛永(1624-44)のころ江戸で柳生新陰流の免許をとり,故郷讃岐(さぬき)(香川県)丸亀で父の仇討ちをしたという伝説上の剣術家。歌舞伎「幼稚子敵討(おさなごのかたきうち)」,人形浄瑠璃(じょうるり)「花上野誉石碑(はなのうえのほまれのいしぶみ)」や講談などおおくの作品に脚色された。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

田宮坊太郎

江戸時代の敵討ち物戯曲の主人公。モデルは寛永18(1641)年,四国の丸亀で親の敵を討ったといわれる少年。史実としては疑わしく,伝説上の人物と考えられる。人形浄瑠璃や歌舞伎,講談などで広まり,「金毘羅利生記物」として名高い。歌舞伎「幼稚子敵討」(1753年初代並木正三作)を源流とし,「鍋祀貞婦競」(1777年初代並木五瓶ほか作),人形浄瑠璃「敵討稚物語」(1764年近松半二ほか作),「花上野誉石碑」(1788年司馬芝叟ほか作)などがある。「花上野」で,それまでの作品ではふたりだった子供がひとりになり,名前も坊太郎になった。また,坊太郎の乳母お辻の献身を描く「志渡寺」の場が有名である。

(近藤瑞男)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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