20世紀日本人名事典 「田村宗立」の解説
田村 宗立
タムラ ソウリュウ
- 生年
- 弘化3年8月20日(1846年)
- 没年
- 大正7(1918)年7月10日
- 出生地
- 丹波国園部(京都府船井郡園部町)
- 別名
- 別号=大狂,月樵
- 経歴
- 安政2年大雅堂清亮に南画を、ついで真言宗の画僧大願和尚に仏画を学ぶ。文久2、3年頃写真に啓発され、慶応元年頃には写真機を求めて実物写生に役立てるなど、独自の陰影表現を見出し「果蔬図」(元治元年)などを描く。明治4年欧学舎支舎英学校で英語を修め、横浜でワーグマンに油絵を師事。10年内国勧業博覧会で褒状を受ける。13年京都府画学校創立に際し出仕となり、14年同校西宗画(西洋画)を担当。22年辞職し明治画学館を開設、34年関西美術会結成に参加した。京都洋画壇の先駆者であった。晩年は日本画、仏画を描いた。他の作品に「山僧怪力」「茶摘図」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報