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田楽返し デンガクガエシ

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デジタル大辞泉の解説

でんがく‐がえし〔‐がへし〕【田楽返し】

歌舞伎大道具の一。背景の書き割りの一部を切り抜き、上下または左右の中心を軸に回転させ、背面を出す仕掛け。
田楽豆腐の両面をあぶるときの動作のように、左右にはねかえすこと。
「右と左へ一時(いっとき)に、―にばたばたばたと打ち据ゑられ」〈浄・忠臣蔵

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大辞林 第三版の解説

でんがくがえし【田楽返し】

大道具の仕掛け物の一。背景の襖ふすまなどの中央に通した心棒を軸にして田楽豆腐を裏返すようにくるりと回すもの。幽霊などの出入りに用いることが多い。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の田楽返しの言及

【大道具】より

… 回り舞台を考案したのは,宝暦期(1751‐64)の大坂の作者並木正三といわれるが,これを江戸へ移して完成させたのは8世長谷川勘兵衛だという。その後,舞台へ切穴をあけて人物や道具を上下させるセリの機構をはじめ,道具の一部を綱で引っ張って前後左右に出したり引っ込めたりする〈引(ひき)道具〉や,壁,風景などの張物の一部を四角に切って中央に軸を入れ,回転させて人物を瞬時に出没させる〈田楽(でんがく)返し〉,舞台装置全体を前後に半回転させて場面を転換する〈がんどう返し〉などが考案された。文化・文政期(1804‐30)には怪談狂言の流行につれて変化に富んだ仕掛物がくふうされ,天保期(1830‐44)には舞踊劇や様式的な古典劇で舞台に敷く〈置(おき)舞台〉が始められている。…

【劇場】より


[独自の舞台機構の開発]
 宝暦年間(1751‐64)には,舞台機構の上での改新的な数々の技術改革が実施された。セリ上げ(1753),狂言作者並木正三による回り舞台(1758)の発明,スッポン(1759),がんどう返し(1761),次の明和期には引割り,さらに1789年(寛政1)には田楽返しが創案されて,歌舞伎の演出上多彩な展開を可能とした。すでに歌舞伎劇場の舞台面では,1761年には舞台上の破風屋根を除去したし,目付柱・脇柱も撤去して独自の展開をすすめる条件が整えられた。…

※「田楽返し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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