書割(読み)かきわり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

書割
かきわり

大道具の一つで歌舞伎背景を指すが,現在では他の演劇や映画でも使用されている。いくつかに割れて,持ち運べるところからこの名称ができた。特に歌舞伎では,建物の中の襖絵や屋外の風景は背景画家が受け持ち,建物は塗り方が仕上げるという区別が,現在でも守られている。

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デジタル大辞泉の解説

かき‐わり【書(き)割(り)】

芝居の大道具の一。木製の枠に紙や布を張り、建物や風景などを描いて背景とするもの。いくつかに割れるところからいう。

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大辞林 第三版の解説

かきわり【書割】

芝居の大道具の一。木枠に布や紙を張り、建物や風景など舞台の背景を描いたもの。 〔何枚かに分かれていることからの称という〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

書割
かきわり

演劇用語。大道具に属する張物(はりもの)や背景幕に、建物、風景などを遠近法によって書いたもの。柱、壁、戸または山河などをいくつもの張物に割って書くことから、この名が生まれたらしい。歌舞伎(かぶき)から出た語だが、現代では一般演劇にも使われ、また動詞化して、張物に絵の具で背景を描くことを「書き割る」とよぶ。[松井俊諭]

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精選版 日本国語大辞典の解説

かき‐わり【書割】

〘名〙 演劇で、大道具の一つ。木枠に紙や布を張りつけ、風景や建造物を描いて舞台背景としたもの。壁、柱など一定の法式で書き割るところから、または、いくつかに分割できるところからの語という。
※歌舞伎・白縫譚(1853)四幕「正面に床の間、三尺の袋戸棚、掛物、料紙硯箱など書割よろしく」

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世界大百科事典内の書割の言及

【大道具】より

…張物とは,家屋の壁や背景などのために舞台に立てる板状のもののことで,ふつう縦2間(約3.6m)横6尺(約1.8m)の大きさで,1寸(約3cm)角の木材で枠を作り,桟をつけ紙を張って作る。背景や壁などは,張物を適当な大きさに切ったり,つないだりした上に絵をかいたもので,これを〈書割(かきわり)〉と呼ぶ。 大道具師は,ふつう骨組を作る〈大工(だいく)(生地(きじ)ともいう)〉,紙や布を張る〈張り方〉,塀,屋根,壁などを描く〈塗り方〉,景色,立木,襖(ふすま)絵など絵画的な絵を描く〈画師(えし)〉などの職分に分業されていて,その流れ作業によって大道具が製作される。…

【歌舞伎】より

…寺社の開帳で参詣人の便のため特設される斜面に似ているので,この名がついた。 書割(かきわり)大道具用語。建物,風景などを描いた張物(はりもの)。…

※「書割」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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