田歌(読み)タウタ

デジタル大辞泉 「田歌」の意味・読み・例文・類語

た‐うた【田歌】

田植え仕事歌。また、それを儀式歌謡にしたもの。大嘗祭だいじょうさい田舞各地社寺田植え神事や田遊びの田植え歌に古い田歌が残る。 夏》うまの貝―音なく成りにけり/蕪村

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精選版 日本国語大辞典 「田歌」の意味・読み・例文・類語

た‐うた【田歌】

  1. 〘 名詞 〙 田植のときの歌をとり入れて儀式歌謡としたもので、大嘗祭の田舞や各地の社寺などの田植神事、田遊びでうたわれる。また、ひろく田植歌をいうこともある。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「今様、古川様、足柄片下、催馬楽、里鳥子、田哥、神哥、棹哥〈略〉之類、不勝計」(出典傀儡子記(1087‐1111頃))

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普及版 字通 「田歌」の読み・字形・画数・意味

【田歌】でんか

田植え歌。

字通「田」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の田歌の言及

【民謡】より


[民謡の種類]
 日本民俗学の祖柳田国男は,民謡を〈平民のみずから作り,みずから歌っている歌〉(《民謡の今と昔》),〈作者のない歌,捜しても作者のわかるはずのない歌〉(《民謡覚書》)などと規定し,そうした歌謡の歌われる場と目的の面から民謡の種類を次のように分類した。(1)田歌 畑歌を含む。田打歌,田植歌,草取歌,稲刈歌など。…

※「田歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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