甲状腺疾患(読み)こうじょうせんしっかん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「甲状腺疾患」の意味・わかりやすい解説

甲状腺疾患
こうじょうせんしっかん

甲状腺機能の異常や甲状腺が障害されて引き起こされる疾患総称男性よりも女性の発症が多く、とくに20~40歳代の女性に多くみられる。甲状腺疾患は大きく分けて甲状腺からのホルモン分泌機能に異常をきたすものと、甲状腺が障害されて腫(は)れなどを伴う甲状腺腫(せんしゅ)に大別される。機能的な異常としてよく知られるものに、バセドウ病に代表される甲状腺機能亢進(こうしん)症や橋本病甲状腺炎をはじめとする甲状腺機能低下症がある。日本甲状腺学会では「甲状腺疾患診断ガイドライン」を発表し、代表的な甲状腺疾患について診断基準を示している。

[編集部]

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内科学 第10版 「甲状腺疾患」の解説

甲状腺疾患(内分泌疾患)

(1)甲状腺疾患
 甲状腺機能亢進症では基礎代謝および腸管蠕動の亢進に伴い食欲増加に加えて排便が促進されるが,高度な状態では下痢悪心嘔吐などの症状を伴うことがある.甲状腺機能低下症では消化管蠕動低下により便秘や腹部膨満感などが現れることがある.[安藤貴文・後藤秀実]

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