甲高(読み)カンダカ

デジタル大辞泉 「甲高」の意味・読み・例文・類語

かん‐だか【甲高/×疳高】

[形動][文][ナリ]声が甲高いさま。
「―な女の声」〈荷風つゆのあとさき
[類語]甲高い声高こわだか高調子きんきん金切り声とがり声甲走る絹を裂くよう黄色い声

こう‐だか〔カフ‐〕【甲高】

[名・形動]
手や足の甲が高いこと。また、そのさま。「幅広甲高な足」
足袋や靴で、足の甲にあたる部分が特に高いもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「甲高」の意味・読み・例文・類語

こう‐だかカフ‥【甲高】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 手や足の甲の高いこと。
    1. [初出の実例]「足が十二文半甲高(カウダカ)で」(出典西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一四)
  3. たび、くつで甲に当たる部分が特に高いさま。また、そのもの。

かん‐だか【甲高】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 声の調子が高く鋭いさま。
    1. [初出の実例]「隣家には抱子の浚ふと覚ゆる甲高(カンダカ)な艷いた声が」(出典:おぼろ夜(1900)〈永井荷風〉)

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