男郎花(読み)オトコエシ

デジタル大辞泉 「男郎花」の意味・読み・例文・類語

おとこえし〔をとこへし〕【男花】

スイカズラ科多年草山野に自生し、高さ約1メートル。オミナエシに似るが全体に毛が多く、葉が大きい。晩夏から秋、白い小花を多数つける。敗醤はいしょう。おとこめし。 秋》「森の家いねて月さす―/秋桜子
[類語]女郎花

おとこめし〔をとこめし〕【男花】

オトコエシ別名

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精選版 日本国語大辞典 「男郎花」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐えし をとこへし【男郎花】

〘名〙 オミナエシ科の多年草。各地の山野で日当たりのよい場所に生える。茎は直立して、高さ六〇センチメートル~一メートル。全体に毛が密生する。葉は対生で長さ三~一五センチメートルになり、羽状に分裂し、裂片は長楕円形で最上部の裂片は他より大きい。晩夏から秋にかけて、枝の先端に白い小花が密に集まって咲く。実はうちわ状の翼(つばさ)をもつ。漢名敗醤。おおどち。おとこべし。おとこめし。《季・秋》 〔俳諧・増山の井(1663)〕

おとこ‐めし をとこ‥【男郎花】

〘名〙 (「おとこべし」の変化した語) 植物おとこえし(男郎花)」の異名。《季・秋》 〔書言字考節用集(1717)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「男郎花」の解説

男郎花 (オトコエシ・オトコベシ;オトコメシ)

学名Patrinia villosa
植物。オミナエシ科の多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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