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六地蔵 ろくじぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六地蔵
ろくじぞう

地蔵菩薩の6分身をいう。生前の行為の善悪いかんによって,人は死後に,地獄,畜生餓鬼修羅,人,天という六道境涯輪廻,転生するといわれるが,そのそれぞれに,衆生救済のために配される檀陀,宝印宝珠,持地,除蓋障,日光の6地蔵をいう。

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デジタル大辞泉の解説

ろく‐じぞう〔‐ヂザウ〕【六地蔵】

仏語。六道のそれぞれにあって衆生の苦しみを救う6体の地蔵菩薩(ぼさつ)。地獄道の檀陀(だんだ)、餓鬼道の宝珠(ほうじゅ)、畜生道の宝印、修羅道の持地(じじ)、人間道の除蓋障(じょがいしょう)、天道の日光の各地蔵菩薩とするが、異説もある。

ろくじぞう【六地蔵】[狂言]

狂言。詐欺師六地蔵を求める田舎者をだまそうと偽仏師となり、三人の仲間を地蔵に仕立て、居所を変えて六体に見せかけるが見破られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろくじぞう【六地蔵】

六道のそれぞれにあって衆生を救済するという6体の地蔵菩薩。六地蔵の信仰は,中国などには先例がなく,六道思想の発達に刺激されて日本で形成されたものである。六地蔵の始源には諸説あるが,11世紀中ごろの実睿(じつえい)撰《地蔵菩薩霊験記》のなかで,〈六道の衆生のために六種の形を現せり〉として各尊の持物や印を説明しているのが,六地蔵に関する最初の具体的記述である。12世紀になると,往生伝や貴族の日記に,六地蔵の記載が散見し,また中尊寺など六地蔵を安置する寺院も現れる。

ろくじぞう【六地蔵】

狂言の曲名。出家狂言。大蔵,和泉両流にある。ある田舎者が新築の地蔵堂六地蔵を安置しようと,都へ仏師を探しに行く。これを知った都のすっぱが田舎者に,自分は安阿弥の流れをくむ真仏師(まぶつし)だと偽り,一昼夜で因幡薬師の仏堂のそばに六地蔵を作っておこうと約束する。すっぱは仲間2人と語らい,約束の刻限に3人で乙(おと)の面をつけ,3体の地蔵をよそおって仏堂のそばに立っている。地蔵を受取りにきた田舎者が,もう3体はと問うと,すっぱは脇堂にあると答え,田舎者に先回りして,3人で指定の印相をして立っている。

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大辞林 第三版の解説

ろくじぞう【六地蔵】

六道において衆生の苦しみを救うという六種の地蔵菩薩。すなわち、地獄道を救う檀陀だんだ、餓鬼道を救う宝珠、畜生道を救う宝印、修羅道を救う持地、人道を救う除蓋障、天道を救う日光の各地蔵の総称。また、延命・宝処・宝手・持地・宝印手・堅固意の六地蔵とする説もある。
六体の地蔵像を安置した寺。特に、京都伏見の大善寺の称。
墓地や道ばたなどに六体を並べて安置した石の地蔵像。

ろくじぞう【六地蔵】

狂言の一。六地蔵を作るため仏師を捜しに来た田舎者を、仏師に化けた悪者が、仲間に地蔵のふりをさせてだまそうとするが見破られる。

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