畑中遺跡(読み)はたけなかいせき

日本歴史地名大系 「畑中遺跡」の解説

畑中遺跡
はたけなかいせき

[現在地名]河北町谷地 畑中

寒河江さがえ川左岸に形成された扇状地扇端部の標高八五メートルの微高地に立地する。昭和五五年(一九八〇)県営圃場整備事業に伴って発掘調査された。竪穴住居跡二棟・土壙二基ほかが検出されたが形状・性格など不明な点が多い。遺物では古墳時代前期から後期、奈良・平安時代にわたるものが認められるが、量的な主体は九世紀代と考えられる。当該期の須恵器坏・蓋には三六点の墨書土器が存在し、「主・舎・申・上・立・百・馬(か)入山」のほか、判読不明ながら漢字二―四文字を記すものが散見される。


畑中遺跡
はたなかいせき

[現在地名]島原市下宮町

火山性扇状台地上にある縄文時代などの遺跡。平成三年(一九九一)発掘調査。縄文時代晩期前半期の遺物とともに甕棺墓三基が発見され、埋甕には底部故意に壊して除去した特殊な例がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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