留萌川(読み)ルモイガワ

デジタル大辞泉 「留萌川」の意味・読み・例文・類語

るもい‐がわ〔‐がは〕【留萌川】

北海道北西部を流れる川。天塩てしお山地南端のポロシリ山(標高731メートル)に源を発し、留萌市を流れ日本海に注ぐ。長さ44キロ。

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日本歴史地名大系 「留萌川」の解説

留萌川
るもいがわ

留萌市と小平おびら町の境、天塩山地の南端ポロシリ山(七三〇・五メートル)などに源を発し、狭い渓谷を流れ、途中でタルマップ川・チバベリ川・中幌糠なかほろぬか川などの水を集めて西流し、留萌原野を経て、留萌市街北部で日本海に注ぐ。かつては蛇行が著しく、総延長は七二キロもあり、その曲折部分は四〇〇ヵ所に及んだという。現在は河川改修などにより流路延長四三・五キロ(うち指定区間三五キロ)。昭和四七年(一九七二)一つの市のみを流域とする河川としては日本でも珍しい一級河川の指定を受けた。流域面積は二七三・四平方キロ。「津軽一統志」に「るゝもつへ 川有」とみえ、「西蝦夷地名考」では「本名ルルモヲベツなり(中略)しつけ少しある川といふ義也」と説いている。「蝦夷商賈聞書」に「ルルモツベ」という大川は大船が入津し、テウレの貝や、大量の干鱈煎海鼠、秋の生鮭船(八〇〇石積)が入るという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報