畠山村(読み)はたけやまむら

日本歴史地名大系 「畠山村」の解説

畠山村
はたけやまむら

[現在地名]川本町畠山

畑山とも記す。本田ほんだ新田村の西に位置し、北は荒川を隔て榛沢はんざわ田中たなか村。源頼朝の御家人として著名な畠山重忠名字の地とされ、畠山館跡がある。当地の大沢家が所蔵する寛正四年(一四六三)二月吉日銘をもつ鰐口に「武州男衾郡畠山釜山鰐口」とある。天正一八年(一五九〇)八月の徳川氏関東入国後、ほどなくして武田氏の旧臣市川宮内の知行地、慶長五年(一六〇〇)関ヶ原の合戦後に旗本酒井領となる(寛永一五年「目安返答書」本田家文書)。田園簿には畑山村とみえ、田方四四石余・畑方九〇石で同領。元禄一一年(一六九八)所替により酒井領一三四石余は上知され、旗本岡部氏に宛行われた(「寛政重修諸家譜」など)。さらに元禄郷帳作成時に、本田新田村のうちの旗本石野領の一部(六四石)が当村入百姓分として編入されるとともに、満福まんぷく寺領一〇石を加えて同郷帳の高は二〇八石余となる。以後岡部・石野の二家の知行幕末に至る(明治元年「本田村・畠山村高調書付」本田家文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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