番屋(読み)バンヤ

デジタル大辞泉 「番屋」の意味・読み・例文・類語

ばん‐や【番屋】

番人の詰めている小屋
江戸時代自身番のいた小屋。
知床半島で、漁師が夏の漁の間に泊まりこんだり、作業をしたりする小屋。

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精選版 日本国語大辞典 「番屋」の意味・読み・例文・類語

ばん‐や【番屋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 番人・番士の詰め所。番所。
    1. [初出の実例]「番屋事 為役人之沙汰、不日可造畢」(出典建武年間記(南北朝頃))
  3. 江戸時代、番太が自身番のそばに住んだ小屋。そこから町内の夜まわりや、冬季には火の番などにも出かけた。番小屋。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「番屋の行燈の影につれ行」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)六)
  4. 猟師などが寝泊まりする山の小屋。また、北海道では、ニシン漁師の宿泊する小屋にもいう。
    1. [初出の実例]「いま山サの番屋建ってるな」(出典:銀二郎の片腕(1917)〈里見弴〉)

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デジタル大辞泉プラス 「番屋」の解説

番屋

福島県南会津郡南会津町にある道の駅。国道352号に沿う。

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世界大百科事典(旧版)内の番屋の言及

【自身番】より

…はじめ家持町人が自身で警備にあたったが,のちには家守(やもり)が詰めるようになった。〈自身番屋〉は町の事務所でもあり,集会所でもあった。1698年(元禄11)に,ここで酒を飲んだり戸障子を立てることが禁止されている。…

※「番屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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