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知床半島 しれとこはんとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

知床半島
しれとこはんとう

北海道北東端,オホーツク海に臨む半島。千島火山帯に属する知床岳 (1254m) ,硫黄山 (1562m) ,羅臼岳 (1661m) などの火山が連なり,海岸には海食崖が発達。山地は標高 900m付近までエゾマツトドマツミズナラダケカンバなどの原生混合林で覆われ,1200m以上の高地には,約 300種類の高山植物がみられる。オジロワシシマフクロウクマタカヒグマなどのほか,海食崖にはエトピリカケイマフリイワツバメなどの海鳥が生息。 1964年半島の大部分が知床国立公園に指定。海岸ではサケ,コンブスケトウダラなどの沿岸漁業が行なわれる。宇登呂と羅臼は観光基地。羅臼温泉岩尾別温泉知床五湖などの観光地がある。知床横断道路 (国道 334号線) が通り,宇登呂と羅臼を結ぶ。 2005年国立公園区域が世界遺産自然遺産に登録された。

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デジタル大辞泉の解説

しれとこ‐はんとう〔‐ハンタウ〕【知床半島】

北海道北東部、オホーツク海に突出する半島。知床岳・硫黄岳・羅臼(らうす)岳など火山が多い。先端に知床岬がある。「知床」はアイヌ語シリエトク(岬の意)から。平成17年(2005)「知床」の名で世界遺産(自然遺産)に登録された。

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百科事典マイペディアの解説

知床半島【しれとこはんとう】

北海道北東端の半島。長さ約65km。羅臼岳(らうすだけ),硫黄山(1562m)などの火山列が縦走して分水界をなし,裾(すそ)は海食崖となって海に接する。海岸に漁業集落が点在する。
→関連項目斜里[町]斜里岳知床千島火山帯野付崎北海道羅臼[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

しれとこはんとう【知床半島】

北海道北東端にあり,オホーツク海に北東方向へくさび状に突き出した半島。網走支庁斜里(しやり)町と根室支庁羅臼(らうす)町にまたがる。基部の幅約25km,先端の知床岬までの長さ約65km。東岸は根室海峡を隔てて国後(くなしり)島に相対する新第三紀堆積岩,火山角レキ岩凝灰岩などを基盤とし,第四紀に噴出した海別(うなべつ)岳(1419m),遠音別(おんねべつ)岳(1331m),最高峰羅臼岳(1661m),硫黄山(1563m),知床岳(1254m)などの知床連山呼ばれる山脈が縦走し,半島の東岸と西岸の分水界をなす。

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大辞林 第三版の解説

しれとこはんとう【知床半島】

北海道北東部、オホーツク海に突出する半島。先端は知床岬。知床岳・羅臼らうす岳などの火山を中心とする山脈が中央部を走り、海岸は断崖が多い。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔北海道〕知床半島(しれとこはんとう)


北海道東部、オホーツク海に向かって突き出た半島。長さ約65km。基部の幅は約25km。最高峰の羅臼(らうす)岳(標高1661m)をはじめ硫黄(いおう)山(同1562m)・知床岳などの火山が連なり、海岸には海食崖(かいしょくがい)が発達。エゾマツ・トドマツなどの原生林におおわれ、キタキツネ・エゾシカ・ヒグマ・オジロワシなどが生息。標高1000m以上は高山植物の宝庫。夏季はウトロ港から知床岬巡りの観光船が運航。中部から先端は知床国立公園に指定され、紅葉・流氷見物など観光客が多数訪れる。2005年(平成17)7月、「知床」として世界遺産(自然遺産)に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

知床半島
しれとこはんとう

北海道東端にあり、北東に突き出した半島。長さ約65キロメートル、基部の幅約25キロメートル。知床連山からなる分水界の北西側はオホーツク海に面し、オホーツク総合振興局管内の斜里(しゃり)町に、南東側は根室海峡に面し、根室振興局管内の羅臼(らうす)町に属する。新第三紀の堆積(たいせき)岩、火山角礫(かくれき)岩、凝灰岩などを基盤として、その上に千島火山帯を構成する海別岳(うなべつだけ)(1419メートル)、遠音別岳(おんねべつだけ)(1331メートル)、羅臼岳(1661メートル)、硫黄山(いおうざん)(1562メートル)、知床岳(1254メートル)などの火山がのり、分水界を形成している。これらの火山のうち硫黄山は明治以降4回の活動記録をもつ。
 両側の海岸線とも火山山麓(さんろく)が海食を受けて断崖(だんがい)が海に迫り、河川の末端が滝となって海に落下する所もあり、海食による奇岩景観が随所にみられる。先端の知床岬付近など新第三紀層の占める部分には海岸段丘が発達し草原景観をつくっている。また羅臼岳山麓には知床五湖などの火山性堰止湖(せきとめこ)もあり、半島北半部は知床国立公園に指定されている。また、世界自然遺産「知床」として登録されており、豊かな自然とともに希少な動植物が生息し、海、山、川を循環する多様な生態系を構成する。半島基部の東岸に位置する羅臼港、西岸のウトロ港は秋のサケ漁の基地としてにぎわい、また両港は知床横断道路で結ばれる。なお、西岸には知床林道(一般車両は規制あり)が半島の中ほどまで通じている。
 地名はアイヌ語のシレトコに起源し、その語源はシル(土地)エトク(端)で、岬の意であって、知床岬またはその付近の小岬をさしたものが広域の地名に転化したものとされる。[岡本次郎]
『後藤昌美写真『知床・残された神の土地』(1990・小学館) ▽八木健三著『北の自然を守る 知床、千歳川そして幌延』(1995・北海道大学図書刊行会) ▽窪田正克著『知床』(1995・平凡社) ▽兼本延夫著『知床半島 最後の秘境――兼本延夫写真集』(1997・求龍堂) ▽谷口淳一著『日本の山と渓谷1 知床・阿寒』(2000・山と渓谷社)』

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