異域(読み)イイキ

デジタル大辞泉 「異域」の意味・読み・例文・類語

い‐いき〔‐ヰキ〕【異域】

よその国。外国異国

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精選版 日本国語大辞典 「異域」の意味・読み・例文・類語

い‐いき‥ヰキ【異域】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「域」は「国」の意 ) 別の国。外国。異国。
    1. [初出の実例]「其蕃君雖異域、至於覆育允同愛子」(出典続日本紀‐大宝三年(703)閏四月辛酉)
    2. 「無比の誓願を起して辺地の異域に侍り」(出典:平家物語(13C前)一〇)
    3. [その他の文献]〔漢書‐蘇建伝〕

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普及版 字通 「異域」の読み・字形・画数・意味

【異域】いいき(ゐき)

外の地。外国。唐・王維〔秘書晁監(阿倍仲麻呂)の日本国に還るを送る〕詩 樹、扶桑の外 人、島の中(うち) 別離、方(まさ)に異域 信、爲(いかん)ぞぜん

字通「異」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の異域の言及

【異域・異国】より

…異国の関係は,東アジアでは国王(国家)が上下の華夷関係に置かれるが,相互に内政には干渉しないことを前提とする。その国家が等しい強さでみずからの権力を及ぼす政治的空間を〈本朝〉とすれば,異域は〈本朝〉の周縁を構成する地域空間である。この周縁地域は,〈本朝〉側の政治意識では,〈御仕置(統治)〉の力が及ぶ範囲と観念され,この意味で広義の〈天下〉の内に含まれる。…

※「異域」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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