(読み)キョウ

デジタル大辞泉 「疆」の意味・読み・例文・類語

きょう【疆】[漢字項目]

[音]キョウ(キャウ)(漢) [訓]さかい
さかい。境界。「疆域疆界辺疆
果て。限り。「無疆
[補説]「彊記きょうき」の「きょう」とは別字

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「疆」の読み・字形・画数・意味


19画

(異体字)
13画

[字音] キョウ(キャウ)
[字訓] さかい・かぎり

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(きよう)。は田界の象で、疆の初文。〔説文〕十三下に疆を重文として録し、「は界なり」という。金文には彊の字形を用いることが多く、また土(社)や(ふ)(神梯の形)を加えることがある。字が弓に従うことについて、呉大澂は、〔儀礼、郷射礼〕「侯五十弓」の弓は六尺一歩で、その単位で疆界を定めたのであろうという。金文に「眉壽無彊」のように、彊を疆の意に用いる。

[訓義]
1. さかい、田境、あぜ。
2. かぎり、はて、くぎり。
3. 僵と通じ、たおれる。

[古辞書の訓]
名義抄〕疆 サカヒ・アタル・カギリ/ サカヒ 〔字鏡集〕疆 アタル・キハマル・サカヒ・カギリ

[部首]
〔説文〕は(きよう)部に属する。は「比田なり」とあって、田が連なること、はそれに田界を施した形。

[声系]
〔説文〕に声として橿・僵・・彊・など八字を収める。おおむね強盛・硬直・巨大の意がある。はまた鯨に作る字である。

[語系]
疆()kiang、)kyangは声義が近い。金文に・彊を疆の意に用いる。また界keatも田界を示す字である。

[熟語]
疆域疆宇・疆・疆易・疆界・疆外疆圉疆徼・疆疆郊疆塞・疆事疆臣疆陲疆垂・疆度・疆土・疆内疆畔疆封・疆野疆妖・疆理疆吏・疆
[下接語]
安疆・一疆・界疆・開疆・画疆・畿疆・啓疆・疆・四疆・殊疆・出疆・侵疆・争疆・徹疆・田疆・土疆・分疆・辟疆・辺疆・保疆・圃疆・封疆・無疆

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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