疑う(読み)ウタガウ

デジタル大辞泉 「疑う」の意味・読み・例文・類語

うたが・う〔うたがふ〕【疑う】

[動ワ五(ハ四)]
本当かどうか怪しいと思う。不審に思う。うたぐる。「―・う余地がない」「自分の目を―・う」
事柄・事態を推測する。うたぐる。「にせ札ではないかと―・われる」
本当かどうか不安に思う。危ぶむ。「効果を―・う」
[可能]うたがえる
[類語]怪しむいぶかる疑る怪訝

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「疑う」の意味・読み・例文・類語

うたが・ううたがふ【疑】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. はっきりしない事柄について思いまどう。本当にそうだろうか、これからどうなるだろうか、これこれではなかろうかなどと思う。
    1. [初出の実例]「汝、疑(うたがヒて)(おも)ふことを懐くこと勿(ま)な」(出典:地蔵十輪経元慶七年点(883)四)
    2. 「夢の中にも父御門の御をしへありつれば、また何事かうたがはむとおぼして」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
  3. 物事を悪い方に考える。怪しいと思う。うたぐる。
    1. [初出の実例]「吾(あ)は汝(いまし)(みこと)の若し墨江中王と同じ心ならむかと疑ひつ」(出典:古事記(712)下)
    2. 「あながちに、人の心をもうたがふなれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)
  4. ( 「目を疑う」「耳を疑う」などの形で ) 見たこと聞いたことなどに疑問を持つ。→みみ(耳)を疑うめ(目)を疑う

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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