訝る(読み)イブカル

デジタル大辞泉 「訝る」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「訝る」の意味・読み・例文・類語

いぶか・る【訝】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 古くは「いふかる」。「いぶかし」の動詞形 )
  2. はっきりしないので気がかりに思う。おぼつかなく思う。
    1. [初出の実例]「筑波嶺を さやに照して 言借(いふかり)し 国のまほらを つばらかに 示し賜へば」(出典万葉集(8C後)九・一七五三)
  3. いきどおる。怒り狂う。
    1. [初出の実例]「悪神伊不迦理(イフカリ)て人民亡、火気発起而、天下不安」(出典:倭姫命世記(1270‐85頃))
  4. あやしく思う。不審に思う。疑う。
    1. [初出の実例]「王仁といふ人のいぶかり思ひて、よみてたてまつりける哥也」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)
    2. 「お常はいよいよ不審(イブカ)り『それじゃアおまへは、連(つれ)人達にはぐれたのかへ』」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉四)

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