怪訝(読み)ケゲン

デジタル大辞泉 「怪訝」の意味・読み・例文・類語

け‐げん【×訝】

[名・形動]不思議で納得がいかないこと。また、そのさま。「怪訝な顔をする」「怪訝そうにじろじろ見る」
[類語]疑ういぶかる疑る怪しむ怪しい疑わしいいぶかしいいかがわしい胡散臭い臭い眉唾物不明朗もやもやぼけっと朦朧もうろうぼやける雲をつかむ不確か曖昧曖昧模糊ファジー茫乎ぼうこぼうっとなんとなくなんだかそこはかとないほんのりなんとはなしどことなくそれとなしに心なしなにかしら思いなしかほのか模糊茫茫ぼうぼう漠漠不明瞭茫漠ぼうばくもやくやもやつくぼんやり彷彿ほうふつ不鮮明憂鬱憂さ鬱気気鬱鬱鬱陰鬱鬱然鬱陶しい物憂い暗鬱沈鬱くよくよくしゃくしゃ重苦しいくさくさ滅入る塞ぐ塞ぎ込む気塞ぎ悶悶もんもんやるせないくすぶるわだかまる意気消沈暗澹あんたん胸騒ぎ辛気歯がゆいいらいら

かい‐が〔クワイ‐〕【怪×訝】

[名](スル)納得がいかず、けげんに思うこと。
少年の頃に、浮世を―し、厭嫌するの情起り易きは」〈透谷・厭世詩家と女性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「怪訝」の意味・読み・例文・類語

け‐げん【怪訝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) わけが分からなくてなっとくがいかない様子。また、不思議に思うこと。あるいは、そのようなさま。多く「けげんな顔」の形で用いる。かいが
    1. [初出の実例]「質兵衛は定九郎がふたり出来しかと、けげんしてふりかへれば」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)四)
    2. 「若い女は怪訝(ケゲン)な顔をして」(出典平凡(1907)〈二葉亭四迷〉二六)

かい‐がクヮイ‥【怪訝】

  1. 〘 名詞 〙 あやしんで変に思うこと。不思議でわけのわからない思いでいること。けげん。
    1. [初出の実例]「少年の頃に、浮世を怪訝し、厭嫌するの情起り易きは」(出典:厭世詩家と女性(1892)〈北村透谷〉)

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