怪訝(読み)ケゲン

デジタル大辞泉 「怪訝」の意味・読み・例文・類語


かい‐が〔クワイ‐〕【怪×訝】

[名](スル)納得がいかず、けげんに思うこと。
少年の頃に、浮世を―し、厭嫌するの情起り易きは」〈透谷・厭世詩家と女性

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精選版 日本国語大辞典 「怪訝」の意味・読み・例文・類語

け‐げん【怪訝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) わけが分からなくてなっとくがいかない様子。また、不思議に思うこと。あるいは、そのようなさま。多く「けげんな顔」の形で用いる。かいが
    1. [初出の実例]「質兵衛は定九郎がふたり出来しかと、けげんしてふりかへれば」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)四)
    2. 「若い女は怪訝(ケゲン)な顔をして」(出典平凡(1907)〈二葉亭四迷〉二六)

かい‐がクヮイ‥【怪訝】

  1. 〘 名詞 〙 あやしんで変に思うこと。不思議でわけのわからない思いでいること。けげん。
    1. [初出の実例]「少年の頃に、浮世を怪訝し、厭嫌するの情起り易きは」(出典:厭世詩家と女性(1892)〈北村透谷〉)

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