疲れ(読み)ツカレ(その他表記)fatigue

翻訳|fatigue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「疲れ」の意味・わかりやすい解説

疲れ
つかれ
fatigue

材料に,時間的に大きさが変化する変動応力一定の極大・極小値の間を単純かつ周期的に変動する繰返し応力が加わると,たといその弾性限度以下の小さな応力であっても,材料の物理的および機械的性質が変化する。その結果,ある繰返し数ののちには微細な亀裂が生じ,この亀裂が徐々に進展して破断にいたることがある。この現象を疲れあるいは疲労という。また,疲れによって破壊することを疲れ破壊あるいは疲労破壊と呼ぶ。

疲れ
つかれ

疲労」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の疲れの言及

【材料試験】より

…機械,構造物などを合理的に設計するには,材料の性質をよく知っていることが必要であり,材料試験は工学のもっとも基礎的な部分をなしている。
[材料試験の種類]
 材料試験には,加える荷重の種類によって,引張試験,圧縮試験,曲げ試験,ねじり試験などの区別があり,また荷重の変動のしかたによって,荷重が十分ゆっくり加わる静的試験,繰返し荷重が加わる疲れ試験(疲労試験),衝撃荷重が加わる衝撃試験などの区別がある。さらに,これらの条件の種々の組合せが考えられるので,材料試験には非常に多くの種類があることになる。…

【疲労】より

…工学の用語で,疲れともいう。材料に引張りまたは曲げ変形の,破壊応力よりも低い応力を繰り返し負荷したとき,この材料に損傷が累積し,材料の強さが低下する現象。…

※「疲れ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む