痛痒(読み)ツウヨウ

デジタル大辞泉 「痛痒」の意味・読み・例文・類語

つう‐よう〔‐ヤウ〕【痛×痒/痛×癢】

精神的、肉体的な苦痛や、物質的な損害。さしさわり。
「此遅刻は、何等の―を彼に与えるに足りなかった」〈漱石明暗
[類語]激痛鈍痛疼痛痛み

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「痛痒」の意味・読み・例文・類語

つう‐よう‥ヤウ【痛痒・痛癢】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いたみとかゆみ。身に受ける不快な刺激。苦痛。
    1. [初出の実例]「冷煖を自知し、痛癢を了知す」(出典:正法眼蔵(1231‐53)即心是仏)
    2. [その他の文献]〔嵆康文‐難自然好学論〕
  3. 自分の身に受ける影響。さしさわり。
    1. [初出の実例]「政府と痛癢利害を共にしたるが為めなり」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉三)
    2. [その他の文献]〔晉書‐茫弘之伝〕

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普及版 字通 「痛痒」の読み・字形・画数・意味

【痛痒】つうよう

痛癢

字通「痛」の項目を見る

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