副詞「いと」とは母音交替の関係で、語源的につながるものと思われる。①は副詞とも扱えるが、上代において既に用法が固定化しており、「万葉集」ではすべて「も」を伴い、ほとんどが「いたもすべなし」及び「いたもすべなみ」である。ただ①に示した「いた泣かば」や、「板(いた)も風吹き」〔万葉‐二三三八〕などから、形容詞の修飾に限られる「いと」と異なり、古く「いた」は動詞・形容詞ともに修飾する用法をもっていたと考えられる。

(通)(つう)の声がある。〔説文〕七下に「
なり」とあり、疾痛の甚だしいことをいう。それで痛罵・痛飲など、徹底してことをする意にも用いる。
じて膚
中に在るなり。伊太之(いたし) 〔名義抄〕痛 イタム・イタシ・タヘガタシ・ハナハダ/痛乎 イタイカナ 〔字鏡〕痛 イタシ・タヘガタシ・ヒトシ・ヤム・ヤマヒ・イタム
痛・脚痛・苦痛・頸痛・劇痛・激痛・酷痛・嗟痛・酸痛・慚痛・歯痛・疾痛・愁痛・傷痛・心痛・陣痛・頭痛・切痛・創痛・惻痛・怛痛・沈痛・鎮痛・
痛・悼痛・鈍痛・悲痛・病痛・憤痛・抱痛出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...