瘙痒症改善剤(読み)ソウヨウショウカイゼンザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「瘙痒症改善剤」の解説

瘙痒症改善剤

製品名
《ナルフラフィン製剤》
ノピコール(東レメディカル)
レミッチ(東レ、鳥居薬品

 血液透析を受けている人における瘙痒かゆみ)の改善(既存治療で効果不十分に限る)に用います。血液透析患者の瘙痒症は難治性で、とくに夜間のかゆみは睡眠障害をおこし、既存治療薬(抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服、外用ステロイド薬など)、光線療法、スキンケアなどで効果が得られない場合に有効です。


 不眠便秘、ねむけ、嘔吐、かゆみの悪化、肝機能異常、黄疸おうだん、浮動性めまい倦怠感けんたいかん、臨床検査値の異常などが現れることがあります。このような症状が現れたときは、すぐ医師に相談してください。


①カプセル剤で、1日1回、夕食後または就寝前に服用します。その際、この薬の内服から血液透析開始まで十分な間隔をあけてください。


 この薬の成分に対して過敏症の既往歴のある人は使用できません。妊婦または妊娠している可能性のある人は十分注意して用いてください。


②ねむけ、めまいが報告されているので、車の運転や危険な作業は避けてください。


睡眠剤抗不安剤抗うつ剤、抗精神病剤、抗てんかん剤、オピオイド系剤、抗真菌剤ミデカマイシン、リトナビル、シクロスポリンニフェジピンシメチジン、グレープフルーツジュースなどとの併用は注意してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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