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発微算法 はつびさんぽう

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世界大百科事典 第2版の解説

はつびさんぽう【発微算法】

関孝和によってまとめられた代数の書。1674年(延宝2)刊。天元術を初めて解説したのは沢口一之《古今算法記》(1671)で,沢口は天元術では解けない問題15問をこの書の巻末に遺題として提出した。関孝和は算木を使う方法をやめて,紙に文字係数の連立多元高次方程式を書き表す方法をくふうし,それを使って,沢口の遺題の解答法を示したのが本書である。関はこの書の中で,未知数を消去して,一元高次方程式に整頓する方法を示した。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の発微算法の言及

【遺題継承】より

…和算を高等数学にまで程度を高めた関孝和も,礒村吉徳の《算法闕疑抄(けつぎしよう)》(1659)の遺題100問,村瀬義益の《算法勿憚改(ふつたんかい)》(1673)の遺題100問の解答集を作っている。関孝和が世間に広く知られるきっかけを作った著書の《発微算法》(1674)は,沢口一之の《古今算法記》(1671)の遺題15問の解答書で,本書の中で,関孝和は,文字係数の多元高次方程式の表し方を示したのである。このようにわずか30年ほどで,高等数学へと和算の程度は高まったのである。…

【沢口一之】より

…《改算記》と《算法根源記》の遺題に解答を与え,巻末に15問の遺題を示した。関孝和はこの15問の解を《発微算法》と題して発表したが,これが和算の高等数学へ進む第一歩であった。【下平 和夫】。…

【関孝和】より

…そのほか,元・明時代の中国数学書も研究している。出版された関の著書は,《古今算法記》の遺題の解答書である《発微算法》(1674)だけである。彼の没後,弟子の荒木村英は遺稿をまとめて《括要算法》(1712)を刊行した。…

【和算】より

…明治以前の日本人が研究した数学。研究者により,その初めを,(1)上古,(2)1627年(寛永4)刊の吉田光由著《塵劫記(じんごうき)》,(3)74年刊の関孝和著《発微算法(はつびさんぽう)》とする3通りがある。
[奈良・平安時代]
 養老令(718)によれば,官吏養成のための学校である大学寮を設置し,現在の中学生くらいの少年がここで勉強した。…

※「発微算法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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