白帯下(読み)ハクタイゲ(その他表記)leucorrhea
fluor albus

デジタル大辞泉 「白帯下」の意味・読み・例文・類語

はく‐たいげ【白帯下】

帯下たいげ

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精選版 日本国語大辞典 「白帯下」の意味・読み・例文・類語

はく‐たいげ【白帯下】

  1. 〘 名詞 〙 婦人性器からの分泌物。生理的なものと病的なものとがある。しらち。こしけ。はくたい。
    1. [初出の実例]「破、瘻瘡、白帯下等の諸症に用ひ」(出典:七新薬(1862)一)

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改訂新版 世界大百科事典 「白帯下」の意味・わかりやすい解説

白帯下 (はくたいげ)
leucorrhea
fluor albus

女性性器からの分泌物を帯下というが,とくに無色透明ないし白色,淡黄白色の帯下を白帯下という。炎症腫瘍などにより,膿性になったり,血膿が少量混入した場合は,それぞれ黄帯下ないし血性帯下と呼ばれる。白帯下には,生理的なものと病的なものとがある。生理的なものとして,排卵期に頸管粘液の増量や分泌亢進が起こることによって帯下感を訴えることがある。妊娠時や性的興奮時にもみられる。また,生後数日の新生女児や思春期にもみられることがある。

 病的な白帯下は,腟炎,頸管炎時などにみられる。とくに腟トリコモナス症のときには乳白色,微細泡沫状であり,また腟カンジダ症の帯下はチーズ様である。これらの感染症の治療には抗トリコモナス剤,抗真菌剤を用いる。なお白帯下は心因性で起こることもある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「白帯下」の意味・わかりやすい解説

白帯下
はくたいげ

帯下(こしけ)のうち、病的ではなく生理的で、白色を呈するものの呼称

[編集部]

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世界大百科事典(旧版)内の白帯下の言及

【帯下】より

… 帯下の成分は剝脱(はくだつ)した腟粘膜上皮細胞,白血球,細菌,粘液などで,正常ではpH4.8~5.0の弱酸性で,無臭ないし軽度の酸臭を有するが,病的帯下では弱酸性,中性,アルカリ性で,トリコモナス,カンジダ,嫌気性菌,ブドウ球菌,多量の白血球を含む。程度によって白帯下,黄帯下,血性帯下に分ける。白帯下は無色透明ないし白色,淡黄白色のものであり,黄帯下は膿性のために黄色が強くなったもので,細菌と白血球が多く,炎症性の場合に多い。…

※「白帯下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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