最新 地学事典 「白榴石玄武岩」の解説
はくりゅうせきげんぶがん
白榴石玄武岩
leucite basalt
かんらん石・輝石(透輝石・エジリン)・白榴石の斑晶をもち,石基は一般に斜長石を欠き,かすみ石・角閃石・黒雲母・磁鉄鉱などからなって,ときにガラスを含み,白榴岩に比し苦鉄質鉱物・磁鉄鉱に富むアルカリ玄武岩質岩石に対して,F.Zirkel(1870)が命名。中国東北地方・東アフリカ・北米中部・オーストラリア西部・地中海地方などに産する。成因については,アルカリ超苦鉄質マグマと玄武岩・花崗岩類との同化説(A.Holmes et al.,1937),玄武岩マグマと花崗岩類との同化反応説(E.S.Larsen,1940;牛来正夫,1940)ほか。斜長石を欠く岩石に玄武岩の名を使用することは不適当とし,この名を破棄することが提案されている(H.Williams et al.,1954)。このような立場からは,かんらん石白榴岩と呼ぶのがよい。
執筆者:南 孝雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

